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かわせみ座、2010年の新作『Moon Spirits』。
それは月と生命の壮大な世界を、魔法が宿った人形達とシンプルで洗練された舞台構成で紡ぎだした、
ちょっとミステリアスで、身近に起こるかもしれない物語。
舞台空間にあふれ出す月の精気。舞台で息づく人形達の気配と躍動。少年と月乙女、神秘的で奇妙な
生き物たち、音楽、色彩、不思議な世界、シュールな世界、淡い恋の世界。
「ボクは月の魚に恋をする。」「月の舟に乗りました…。恋する月の金魚ひらひら…。」
2007年「バッパカ・バーバ、「チビリュウ迷路」に住まないで 」、2008年「暮るるを慕う桜の木陰 」
に引き続き、演出は両国シアターX及び、演劇集団円、劇団ひまわりなどで数多くの作品を手掛けている
山本健翔氏が担当。かわせみ座の詩的な人形表現によるピュアでナイーブな幻想無言劇を創りあげている。
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キャスト ---------------------------
山本由也、益村泉、梶原ゆかこ、飛翠
スタッフ ---------------------------
作・人形美術・舞台美術/山本由也
演出/山本健翔 構成/黒川陽子
音楽/長山善洋 アドバイザー/菅原英基
舞台監督/清水義幸(カフンタ) 演出助手/江連亜花里
照明/清水昌弘((株)ジェイ・エー・シー) 音響/柳原健二
宣伝美術/大迫修三
企画・制作/かわせみ座
物語 ---------------------------
ある特別な満月の夜に、地上にも月の精気があふれ出す。
少年のもとに月の魚が現れて、誘われるまま月の扉を開けると、そこには奇妙な世界が広がっていた。不思議な世界、シュールな世界、いくつもの扉を抜け、やがて魚は美しい月の乙女に変身した。恋する少年と月乙女。しかし、月の時間はもろく終わろうとしていた……。
特別な満月の夜、月の扉の向こう側には、不思議で奇妙な世界が生まれる。そんな世界に迷い込んだ少年と美しい月の魚の恋する幻想物語。
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満月 水 魚 月時計
少年がちょっとだけ大人になった夜
月は一晩のうちに満ち欠け
部屋の中の水槽は月の精気に波立った
たゆたい たじろぎ たわむれ たかなり
月の乙女の見る夢に 見られた少年は 春を思う
春の夜の少年は 月の乙女に夢見られる
夢を見る 夢のまた夢つらなって
思春の夜を遊泳する 幻想の森の住人
かわせみ座の人形たちが この春は水に誘う
Moon spiritsに満ちた 光さざめく水の中へと
演出ノートより 山本健翔 |
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