子ねずみはそっと願っていました。
「つよくてやさしい竜になりたい……。」
仲間のねずみたちはいいました。「ねごとばかりいって。」
大なまずと狐の王はいいました。「強くて大きい竜になってやる!!」
第一部・・・「仔熊のニーシカと木馬」
第二部・・・「竜になった子ねずみの話」
作・原案/冬木
演出・人形美術・舞台美術/山本由也
音楽/松本雅隆(ロバの音楽座)
キャスト/山本由也・益村泉・充湖すすき
竜になった子ねずみの話
むかしむかし、深い森にねずみの一家が住んでいました。
ねずみの一家は楽しくくらしていましたが、鷹やフクロウなどの外敵に怯える日々でした。
子ねずみはそっと願っていました。「強くてやさしい竜になりたい……。」大なまずと狐の王は言いました。「強くて大きい竜になってやる!!」 子ねずみは仲間を思い、竜になるために旅に出かけます。はたして子ねずみは、そして大なまずや狐の王は竜になれるのでしょうか……。
小さな子どもから大人まですべての人に贈る、愛とやさしさにあふれた舞台です。
仔熊のニーシカと木馬
真夜中。軽やかな鈴の音の合図で、子ども部屋で眠っていた熊のぬいぐるみの
ニーシカが目を覚ます。何か楽しいことはないかなぁ。
すると木馬も起き出して……。
陽気なニーシカとほわわんとした木馬が、わくわくする物語の世界へご案内します。
台詞を使わず、人形の動きで表現した、かわせみ座・ファンタジー。
作品について
ロバの音楽座の松本雅隆氏による古楽器の優しくて懐かしい調べの中、
愛にあふれた温かい声色のひとり語りとマリオネットタイプのユニークな人形達が織りなす、小さな生き物の勇気と成長を描いた物語。
仲間を思うひたむきな気持ちと、前向きに努力する小さな子ねずみの姿は、
観客に夢や希望、生きる勇気を届けます。